文学フリマ岩手事務局通信

文学フリマ岩手8 は 2023年6月18日(日) 岩手教育会館で開催決定!

岩手盛岡観光スポット案内(チャグチャグ馬コ編)


 こんばんは、事務局の熊谷です。
 ブースも発表となり、着々と開催が近づいてきております。私たち事務局も明日、集まって打ち合わせを行う予定です。
 力を合わせて、開催当日が楽しい一日となるよう頑張ります!

 さて今回は、前々からお話しておりました、第二回文学フリマ岩手開催前日に行われる、チャグチャグ馬コのご紹介です。 

チャグチャグ馬コ
 第二回文学フリマ岩手開催前日に行われます、年に一度のお祭りです。
 岩手は、古くは奈良時代から馬産地として名を馳せており、岩手の農民にとって馬は重要な労力であり、家族でした。これは、南部曲り家という馬屋と母屋がつながった独特の家作りからも見て取れます。
 農作業の機械などない時代、馬は人よりも力持ちのため、田んぼの作業によく駆り出されました。
 田植えが終わる頃には、人も馬もヘトヘトに。しかし、無事作業を終えたことを喜び、地元で祭られていた農耕神「蒼前様」に馬を連れてお参りしたことが、チャグチャグ馬コの始まりと言われています。

 次第に蒼前様を馬とともに参拝する「蒼前詣」が浸透し始めると、他とは違ったことをしようとしてみる人が現れるのは世の常でしょうか。南部藩の参勤交代の際に使用していた馬の装束を譲り受け、馬に着せて連れてくる人が現れました。
 きっとみんなから「おー、すごい」と驚かれ、驚いた側は「じゃあ私も」となったのでしょう。
 次第に馬には煌びやかな衣装を着せ、オオカミ避けとして鳴り鈴を付け、やるなら皆でやろうと祭りに変化していったのだと思われます。
 ちなみにこのオオカミ避けの鈴、静かで高いビルもなかった昔は、4km先にまで響いたそうで、その音は「日本の音風景100選」に選ばれています。
(余談ですが、岩手ではJR東北本線水沢駅のホームに吊るされた、南部鉄器の風鈴の音、そして大船渡碁石海岸にある、波が洞窟に入って空気を圧縮して起こる「雷岩」の海鳴りの音が、日本の音風景100選に選ばれています。どちらも6月に聞くことができますよ!)

 6月10日は、盛岡のお隣の滝沢市にある「鬼越蒼前神社」から約100頭もの馬がパレードを組み、盛岡駅前を通って盛岡八幡宮までの約13kmを行進します。
 この間は道路も封鎖し、沿道には観客がずらりと並ぶという、車社会の岩手にしては珍しい光景が見られます。行進する距離が長いので、観客も分散してめちゃくちゃ混むという感じではありませんので、みたいと思えば見れるイベントです。
 だいたい盛岡駅前の通過予定が12時頃!(昨年度実績、変更可能性あり)
 その後、会場のある大通り近辺も通りますので、そちらで見てもいいかもしれませんね。
 ちなみにチャグチャグ馬コの行列が通る前から、大通りではさんさ踊りパレードなどの踊りも披露される模様です。
 前日盛岡に来る方は是非見てみては、そして鈴の音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

 実は何度か観たけど写真が残ってなくて文章だけになってしまいましてごめんなさい。写真を見たい方はこちらをどうぞ。

 紹介ページ こちら盛岡市 公式HP チャグチャグ馬コとは に飛びます)

 こちら (滝沢市公式HP 昨年度の行進ルート図などがあります。そのうち今年の図面もアップされるかも)