札幌で、かんがえたこと
こんばんは、真雉屋です!
7月23日、北の大地で初開催された「文学フリマ札幌」に参加してきました。
様子については真雉屋がうるさいくらいツイートしたので、岩手事務局アカウントをごらんくださいまし!
札幌開催は最初から最後まで人の途切れない、幅広い年齢層の方々が参加・来場された素晴らしい「文フリ」でした。
札幌事務局さん、出店された皆様、来場された皆様、本当にお疲れ様でした。
そして「文学フリマ札幌」大成功、おめでとうございます。
第2回の開催も決定されたとのことで、次回の成功も陰ながら応援しております。
さて、初開催の文学フリマ札幌にて、文学フリマデビューした私ですが、開催中から今日にいたるまで、めいっぱいいろいろ考えさせられました。
以下は今回の参加を経て、私自身が得たモノとみなさんに伝えたいことです。
長くなりますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
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くしくも某モンスターゲットだぜアプリの配信が日本で始まった7月22日。
いわて花巻空港からの飛行機の中、ちょうど一か月前に「札幌へはスタッフとして伺います」と小田原代表に答えた自分バッカじゃないのと思う程度に、妙な緊張感でハイになってました。
文フリに関わることそのものが初めての私が、他地域に単独でお手伝いに伺うことになったというのは今考えても無謀としか思えない出来事です。
実際に札幌事務局代表 広沢さんはじめ、アライアンスのみなさんに会うまで、頭の中は「どうしよう」「怒られないかな」とネガティヴ一色。
別に、誰にも怒られたりなんかしないんですけどね。
ただ、私はこれまで自分の綴った文章を人に見てもらおうと積極的に動いたことがほとんど無くて、文フリに関わっている多くの方のような同人誌を作ったことがありません。
自分のような文学を専攻したこともない、ただ一般水準よりほんの少しだけ本を読むことが好きという程度の人間が何かを書くなんてなー、と考えてたんです。
だから、ネガティヴを連れてくるくらいの引け目があったんだと思います。
ですが、札幌事務局の皆さんもアライアンスの皆さんも「はじめまして」の私を優しく受け入れてくれましたし、なにより文フリ札幌の開催は目前でした。
7月23日のために多くをかけて準備してらした方々を前に、引け目なんて些末なものは失礼、なんとか頭を切り替えて当日朝から会場準備に参加させてもらいました。
広沢さんから記録係の腕章を預けられたことを幸いに、一日中会場内の様子を撮影しまくっていましたが、参加されている皆さんの熱気や楽し気な表情に影響を受け、あっという間に不安や引け目が吹っ飛んでいったのを覚えています。
そしてそれと引き換えに、ひけ目のさらに奥へ隠していた「参加したい」「書きたい」という思いがどんどん強くなりました。
札幌滞在中、色々な方からもらった言葉も、そんな思いを強くする一因でした。
アライアンスの方からの
「ここではどんなプロもアマも関係ない、みんな同じにいられる場所」
「(東京以外の)地域で開催することによって、初めて同人誌を作ろうと思ってくれる人がいるというのは、すごいこと」
という言葉は特に印象深いです。
そしていちばん強く残ったのは、文学フリマ札幌代表 広沢さんからの、
「真雉屋さんは、どんな作品を書かれるんですか?」
という一言でした。
きっと、何気ない言葉だったと思うのです。
文学フリマという場に参加している人たちにとって、「こんにちは」の挨拶くらいにごく普通の言葉だと。
でも私にとっては、挨拶と同じくらいに何気なく聞いてもらえたということが衝撃でした。
いままでそんなことを自然に聞いてくれた人はいませんでした。
それは私がいろいろなものを隠しながらきたせいでもありますが、この一言はまるで「あなたも書いていいんですよ」と言ってもらえたようで、言葉に詰まるくらい、嬉しかったんです。
(「何を」と答えられるほど書いたことがないので、どちらにせようまく答えることはできなかったのですが)
小田原代表はじめ、事務局スタッフそれぞれが開催にむけて準備を進めています。
ずっと文フリに参加してきた方、岩手にも行くよ!と参加してくださる方も多いですし、私のように初参加・初出店の方もたくさんいます。
そしてきっと、それ以上に、「参加してみたい」という気持ちを様々な理由から押しとどめている方が、たくさん、たくさんいるはずです。
そんな方は、ほんの少しの時間でもいいので、会場に来てみてください。
どうか、岩手じゃなくてもいいので「文学フリマ」を体感してみてください。
(岩手に来てくださったら一番うれしいですが)
もう20回以上開催されてきた「文学フリマ」は、事務局内外問わず携わってきた多くの人が、作り上げてきた優しい場所です。
たった一行でも、一言でも、一人でも、背中を押してくれる「文学」と「人」に出会えるはずです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
引き続き、文学フリマ岩手事務局をよろしくお願いします!